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乾燥肌と保湿

いよいよ寒くなって空気も乾燥してきましたね。

アトピーに悩んでいた頃、この時期は汗をあまりかかなくなるので嫌いではなかったんですが、今度は乾燥肌に悩まされる日々が始まりますよね・・・

今回は水分の蒸発っていう部分に照準を絞って乾燥と保湿を考えてみましょう。

肌が乾燥している状態

保湿といえば水分を皮膚に保つことを言いますが

水は沸騰していなくても蒸発するっていうのはご存知でしょうか?

水が蒸発するメカニズムは、空気の流れ(風)、湿度、水温・・・様々な要素が複雑に絡み合って行われています。

肌の乾燥というのもこの水分の蒸発と蒸発を食い止める働きのバランスが崩れている状態で起こります。

肌の乾燥を食い止める成分セラミド

セラミドってよく化粧水とか乳液とかのCMで聞く事が多いとは思いますが、何の事かよく分りませんよね(^^;;

簡単に言うと「皮脂の一種」の事です。

厳密には細胞間脂質と言われる事もありますが、潤いを持った表皮の水分を油の膜で保護して水分の蒸発を防ぐという役割があるんです。

セラミドは表皮に皮脂の膜を作って保湿する作用があるだけではなく外部からの刺激や細菌の侵入を防ぐ働きもあるので皮膚には欠かせない成分と言えます。

セラミドは基本的には水には溶けにくい油溶性の成分なので多少の水では流れおちたりはしません。

しかし、入浴の際にお湯や石鹸で洗体を行うと流れ落ちてしまうので入浴法に気をつけなければなりません。

保湿のための入浴法

保湿のためと言うよりは通年気をつけておいて損はない入浴法ではあるのですが、特に乾燥肌の人や保湿を気にかけている人であれば以下の入浴法をお勧めします。

以前にも入浴法に関しては触れた事があるのでもし良ければ読んでみてください。アトピーの傷が痛む時の入浴方法

入浴時のお湯の温度・・・セラミドは油溶性の成分なので水には溶けにくいのですが、細胞の隙間や表皮に出来ている油分の膜はとても薄いので割と簡単に流れ落ちてしまいます。

油分ですので温度が高いとサラサラになりますし更に流れ落ちやすくなるので40℃未満くらいの温めのお湯にゆっくりと浸かるか、温めのシャワーを水圧を弱めにして入浴してください。

洗体時の石鹸・・・石鹸の事にも以前触れていますが、石鹸はサラサラパウダー配合とか保湿成分配合の物よりは安いボディソープでも良いんですが、乾燥で赤切れ等の傷のある人は弱酸性の刺激の少ない物を選んだ方が良いです。

石鹸の使い方ですが、必ずしっかりとタオルやボディスポンジで泡立ててから使ってください。

肌を擦ると言うよりは撫でるくらいの感覚で優しく洗体して洗い流す時も温めのお湯で優しく洗い流します。

入浴後のケア

入浴後は、どんなに気をつけていても表皮の油分が少なくなってしまい乾燥を促進させてしまいます。

特に入浴後の体温が高くて水分の乾燥も早まってしまうので入浴後15分くらいの間にケアを済ませてしまいましょう。

入浴後の肌は、表皮の油分が少ない事で外的な刺激も受けやすくなりますし無防備な状況ですので、早めにケアを行う必要があります。

保湿クリームや保湿液などの保湿剤も多くの種類の製品が販売されていますが、ご自分に合った製品、惜しくは皮膚科で処方されたりオススメされた物をお使いいただければ良いかと思います。

この時、入浴時にあまり高い温度で体を温めすぎると汗が保湿剤を弾いてしまい効果が半減してしまうので入浴後にすぐにケアできるように体を温め過ぎないと言うのもポイントです。

保湿に向いている食品

保湿成分のセラミドは細胞間脂質だと説明しましたが、脂肪の一種であり油分です。

これは体内で合成して作られる油分なので、単純に油物を食べれば良いと言うわけではありません。

牛や馬などの草食動物を見ても分かりますよね。油物なんか食べていなくても毛並みも綺麗ですし生肉になってもしっかりと脂肪は蓄えています。

だからと言って、野菜ばかりを食べれば良いという訳でもなくて三大栄養素である

タンパク質・脂質・炭水化物をバランス良く摂取する事が大切です。

特に、コンニャクと緑黄色野菜は活性酸素を抑制してくれたり血流を良くしてくれたりセラミドの合成に貢献したりするので、積極的に摂取すると良いでしょう。

肉等のタンパク質はダイエット的な観点で敬遠される人もたまに見かけますが、人間の体を作る成分として非常に大切な栄養素ですし、セラミドを体内で合成する際にも使われる成分なので適量を摂取する事も大切です。

まとめ、乾燥を防いで潤いのある肌を

冬場の乾燥肌の原因になり得る事の一つに表皮の温度が低すぎて代謝が悪くなるっていう事もあります。

体温が下がる事で血流が悪くなり、表皮の細胞間が収縮してしまうとセラミドを含め汗や皮脂の分泌が悪くなります。しっかりと体温をキープできる暖かい服装で過ごす事も保湿には効果があります。

肌が乾燥すると、単純に肌荒れだけでなく感染症やその他の皮膚炎の原因にもなります。

スキンケアや肌の疾患でどの分野でも言われる事ですが、バランスの良い食事と充分な睡眠。そして、入浴時と入浴後のケアをしっかり行ってプルンプルンの肌で冬を乗り切りましょう!