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アトピーのお子さんをお持ちの親御さんに伝えたい事

僕は生後半年くらいから激しいアトピーの症状が出始めて、近隣のみならず隣県の皮膚科を探したりいろいろと親に苦労をかけてきたらしく、とてつもない出費をさせたり心配させたりしてきたみたいです。

昔、中学校の卒業式の後で教室に行って担任や同じクラスの級友達と最後の挨拶をするタイミングで、担任から「今日は皆さんのお父さんやお母さんからお手紙を預かっています」というありがちな演出があり、その時に母からの手紙を読みました。

思い出しながらなので多少は表現が違うかもしれませんが、こう書いてありました。大体は合ってると思います(^◇^;)

卒業おめでとう。中学生になってからアトピーが激しくなるのと同時に立派な反抗期を迎えましたね。お母さんは病院に連れて行く事、手の届かない部分に薬を塗ってあげる事、アトピーに良いと言われるご飯を作る事くらいしかできませんでした。二年生になって、ステロイドを中断して脱ステロイド治療を始めてからは表情も険しくなってお母さんは〇〇に話しかけるのも怖いと思った時がありました。そんな顔をさせたんだと思うと、「お母さんが代わってあげられたら良いのに!」「何でうちの子が!」と、何度泣いた事か・・・三年生になってまた学校に通える様になってからは高校受験も無事に通過してホッとしました。春からは新しい環境で頑張らないといけませんね。アトピーを乗り越えた〇〇だからどんな環境でも頑張れると思います。でも、もう少しお母さんを頼ってくれたら嬉しいな。卒業おめでとう!

こんな事が書かれていました。

まぁ、当然ウルっときちゃう訳なんですけどw

治療時は本当に辛くて、「自分だけなんでこんな目に!」とか「死んだほうが楽になれるんじゃないだろうか?」とか沢山悩みましたけど、今思うと親も同じなんですよね。

先日Twitterで、子供のアトピーの肌を見てつい汚いと思ってしまった・・・と書いてあるのを見かけました。その人は自分は親として最低だと言っていましたが、そう思ってもらえてるだけで充分なんですよね。

当の本人も自分で自分の肌汚ねえなぁ・・・きれいな肌に強い肌に生まれてきたかったなぁ・・・そんくらいは毎日考えてます。

アトピーって、まだ根本的な解決策も原因も完全には解明されていません。親の若い頃の食生活の乱れが原因だとか、目一杯掃除してるのにハウスダストだとか、栄養の偏りがある食事ばっかり食べさせるからとか・・・

僕も随分と色々と根拠があるのかないのか分からない事を聞いてきましたが、原因すら完全に特定できていないのに誰のせいだとか言える訳が無いのです。

そんなことより、どうやったら完治に向かうのか?どういうペースで治療を進めていけばお互いにストレスを少なくできるのか?そういう建設的な事に意識を向けてください。

原因が特定できない物に誰の責任も何もありません。もちろん、本人も何も悪くありません。

アトピーに効くと言われる新薬はほぼ毎年の様に開発されています。いつか完治する事を目指して、本人も家族もその家庭のペースで治療を進めていけると良いですね。